金沢市上涌波地域(野外調査実習,その4)
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2009年5月25日(月) 担当:塚脇真二
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上涌波での4回目のフィ−ルド実習.午後1時すぎに角間キャンパスを出発し15分ほどで実習地の林道に到着.第3回目の最後の露頭から今日の実習を開始した.青灰色の含礫白色粗粒砂岩と上位の灰白色軽石質凝灰岩との境界が開始層準.
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林道をやや上っただけで軽石質凝灰岩の主岩相があらわれる. |
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最大直径2センチにもなるよく円磨された白色軽石が灰白色粗粒の基質に散在する.わりと脆弱だ.
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この粗粒凝灰岩は上位にむかうにつれて細粒化し白色軽石もめだたなくなってくる. |
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そして青灰色の泥質砂岩へ漸移する.
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ここでOL3凝灰岩を発見.白色細粒の薄層凝灰岩.この上位面をもって大桑層が下部と中部とに境される.この凝灰岩の上下にある泥質砂岩は風化で褐色になっているが,凝灰岩との境界はきわめて明瞭だ. |
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OL3凝灰岩の上位には灰白色の泥質砂岩が連続する.
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だんだん粗粒化してやや泥質ではあるものの青灰色の細粒砂岩となる. |
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林道から左手の沢に入ってみた.ここにはいい連続露頭がある.高さ8mほどの崖だ.
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崖の中ほどに多量の細礫と白色軽石をともなう中粒砂岩がある.礫や軽石は淘汰不良. |
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その上位にはふたたび青灰色の細粒砂岩が位置する.この層準までくると泥質分がほとんどなくなる.ここで塚原と宇野が軽く滑落していったが怪我をするほどの高さはない.
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林道におりて調査を継続する.学生たちは高さや距離をとりながらルートマップ作りを続ける.林道がおおきく右へ曲がるあたりに崖でみたものと同じ含礫含軽石中粒砂岩が見つかる. |
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この凝灰岩の露頭面には吉岡が卒論調査で作ったらしい足場がまだ残されていた.
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林道が曲がりきったところには青灰色の細粒砂岩が露出する. |
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この細粒砂岩にはときおり貝化石が発見されるが保存状態はあまりよくない.
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林道をさらに上へ歩く. |
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青灰色細粒砂岩がずっと連続する.
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このあたりで今日の実習終了. |
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公用車へひとまず引き返し,このルートの先を車の窓からちょっとだけ観察して角間キャンパスへ引き返した.
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午後4時半ころに角間キャンパスに到着.簡単なまとめをやって終了. |
今日のルート
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