トンレサップ湖調査打ち合わせ渡航(TS21−1b)
2001年1月21日〜26日(その5:1月25日)

1月25日(木):プノンペン→バンコク

 朝食をとってすぐに中央市場に出かけてみた.旧正月のせいだろう.早朝だというのにいつもの喧噪はない.客待ちのバイクタクシーも少ない.市場に入ってみたら中央の建物には鍵がかかっていて入ることができなかった.幸いにも開いていた一軒の土産物屋でおみやげのペンケースをいくつか買っておく.

 
 
 
 午前8時半にホテルをあとにし飛行場へまっすぐに向かった.バンコク行きのTG698便にチェックインし,スーツケースをあずけ,パスポート検査場をへて出発ロビーへ入る.そこで1時間ほど待たされたあと機内に案内され,その30分後に搭乗機はポチェトン空港を離陸していった.
 
 
 
 離陸した飛行機は西へ大きく転進した.プノンペン上空には小さな雲がたくさん浮かんでいて地表のようすはあまりよくわからない.
 
 
 
 西へと向かうにつれて雲の数はだんだんと減ってきた.かすみもそれほど深くはない.乾ききった乾季の大地がよくみえていた.
 
 
 
 飛行機はトンレサップ川のかなり南方を西に向かって飛んでいた.カルダモン山脈には小さな雲がかかっている.トンレサップ湖へ注ぐ一支流もみえる.水流はほとんどないようだ.
 
 
 
 遠く雲がかかるあたりにトンレサップ湖がみえてきた.
 
 
 
 トンレサップ湖の真南あたりにさしかかったところで雲が増えてきた.地表がだんだんとみえなくなってくる.遠くには湖の東北端がかろうじてみえている.
 
 
 
 バンコクに近づくと飛行機は高度を下げはじめた.細かく不規則に分割されたタイ農村部の水田地帯がみえてくる.
 
 
 
 バンコクに近づくにつれて田畑は大規模に規格化されてくる.整然と立ち並ぶ住宅街が眼下をすぎてゆく.
 
 
 
 ほぼ正午にバンコクのドン・ムアン空港に到着した.パスポート審査のあとで荷物を受け取り,それからタクシーで定宿のマルアイ・ガーデン・ホテルへ向かう.最近,バンコクのタクシーのマナーが悪くなってきた.外国人とみるとメーターをつかわずに法外な値段をふっかけてくる.しかし,このタクシーはじつに応対が丁寧だった.この1年間で初めてのことだ.気分良く20分ほどでホテルに到着した.ホテルでは空き部屋がないということでシングルの値段のままスイートルームへ案内された.入ってみたら3部屋もあった.ベッドルームに応接間まである.テレビが2台.椅子も四つある.ダブルベッドひとつしかない部屋なのに,なぜ椅子が四つも必要なのだろう.
 
 
 
 ホテルのレストランで昼食をとって部屋に戻ってきたら,テーブルの上には花とフルーツとが置いてあった.
 
 
 カンボジアではわずかな日数で慌ただしく動いたせいかさすがにくたびれていた.チュラロンコン大学へ行く予定をとりやめ,夕日が沈む時刻まで立派な部屋でくつろいだ.
 
 
 
 午後7時にチュラロンコンのタナワットが迎えにきてくれる.いつもどおりに彼のレストランでの夕食.レストランの飼い犬とバイトのユーンが歓迎してくれた.
 
 
 レストランや近くのバーでタナワットとさんざんのみ,ホテルへ戻ったときには深夜1時を回っていた.手早くシャワーを浴びてベッドに入る.

  • Camera: Pentax MZ-3, Asahiflex 1A and Fuji Caldia Mini Tiara
  • Lense: SMC Pentax-FA Zoom 28-80mm f.3.5-5.6, Takumar 50mm f.3.5 and Super EBC Fujinon 28mm f.3.5
  • Film: Fujicolour Reala Ace and Superia 800
  • Scanner: Epson FS-1200WINS