トンレサップ湖調査打ち合わせ渡航(TS21−1b)
2001年1月21日〜26日(その4:1月24日午後)

1月24日(水)午後:シェムリアプ→プノンペン

 トンレサップ湖からシェムリアプ市へ引き返す途中,11月調査のときに船着き場だったところを通りかかった.道路脇にわずかに水が残っているだけであたり一帯がすっかり干上がって草原となっていた.

 
 
 
 わずかに残った水域には魚取りの罠がしかけてある.11月調査で表層採泥チームが四苦八苦しながら調査船を進めたあたりでは水牛が草をはんでいる.
 
 
 
 午前11時すぎにシェムリアプ市内に入った.まずバイヨンホテルで3月の予約をとっておく.それからUNVの遠藤さんとピザの昼食をとり,アプサラ事務所で3月講義の招聘状を受け取ってからアンコール・ワットに向かった.そしていつも水質を測る西参道半ばのテラスに行ってみたところ,そこは村の少年たちの水浴場になっていた.
 
 
 
 しかたがないので環壕南側のへりから測定器のセンサーを水中に沈める.測定中にサソリの子供に刺されてしまった.ひやりとしたが刺されたところが腫れてこないのでほったらかしにしておいた.
 
 
 
 環壕の測定終了後にアンコール・ワットの境内に入る.北側聖池にハリウッド撮影隊の姿がないのにはほっとした.
 
 
 
 ここからみるアンコール・ワットはさすがに美しい.北側聖池でも水質のデータをとっておく.
 
 
 
 午後3時すぎにアンコール・ワットを発って空港へ.VJ371便にチェックインしたあと1時間ほど出発ロビーで待たされる.そして搭乗機は午後4時半にプノンペンへ向かって離陸していった.乾き上がった大地がみえる.はるか遠くの湖畔にはプノン・クロムもかすんでみえている.
 
 
 
 ほぼ南へ航路をとった飛行機はやがて湖畔の上空にさしかかった.湖畔に繁る樹木はその一部が浸水しているようだ.しかし,飛行機が上昇するにつれてだんだんとかすみが深くなり地表のようすはじきにわからなくなってしまった.
 
 
 
 プノンペンに近づいた飛行機が高度をぐっと下げたところでようやく地表がみえてきた.左手に直線的に流れるトンレサップ川がみえる.飛行機がさらに東へ進むとトンレサップ川とメコン河との合流地点みみえてきた.
 
 
 
 
 
 
 
 午後5時10分にプノンペンのポチェトン空港に到着した.手配しておいたタクシーでまっすぐダイヤモンドホテルへ帰る.戻ってみたらフロントでは旧正月用の飾り付けの真っ最中だった.
 
 
 部屋に戻って荷物の梱包をまず済ませておく.それから町中へ夕食にでかけたが,ほとんどのレストランが正月休みで閉まっていた.ようやく探し当てた一軒の食堂で夕食を済ませてホテルへ.梱包忘れがないかどうか荷を改め,今日のデータをノートに清書し直してからベッドに入った.

  • Camera: Pentax MZ-3, Asahiflex 1A and Fuji Caldia Mini Tiara
  • Lense: SMC Pentax-FA Zoom 28-80mm f.3.5-5.6, Takumar 50mm f.3.5 and Super EBC Fujinon 28mm f.3.5
  • Film: Fujicolour Reala Ace and Superia 800
  • Scanner: Epson FS-1200WINS