淡青丸KT05−9次研究航海(函館〜富山)

2005年5月1日〜5月8日(その7:5月7日)


2005年5月7日(土):黒部川河口沖

 夜明け前からマルチプルコアラーの準備にとりかかる


 どんよりとした空だ.雲がみるからに重い.

 午前5時半には採泥準備が整った.

 CTD観測がまず始まる.

 続いてマルチプルコアラーの投入に移行する.

 コアラーがゆっくりと沈んでいく.

 船がかなりの速さで流される.メインワイヤーには大きな傾角がつく.

 着底を確認して引き上げ.海面にコアラーがゆっくりと浮かび上がってくる.

 そしてコアラーを後部後半に揚収する.

 透明チューブをまずとりはずす.堆積物は半分くらい入っている.

 不要な海水をビニールホースで抜き取る.

 そして透明チューブの上下にゴムキャップをかぶせて研究室内に保管.

 天候がだんだん回復してきた.しかし風は強い.

 ひまな時間は後半で居眠り.

 あるいは筋トレ.

 ・・・.

 海底が急傾するところでは堆積物がとれないようだ.それでも試料はどんどん増えていく.

 CTD,採泥,ひとやすみ,の繰り返し.

 報道関係者がのった漁船が接近してきた.

 カメラの砲列.カメラマンの何人かは顔色が悪い.CTD観測を撮っただけで戻ってしまった.

 マスコミが去ってほっとひといき.

 天気はすっかり回復した.

 空には奇妙な形の雲がなびく.

 気温もだんだん上がってくる.

 甲板でのちょっとした悪ふざけ.

 鈍いやつは濡れる.

 神谷さんがもっとも熱心だった.

 魚津の街が近くに見える.

 そして夕暮れ.

 午後7時に観測終了.

 ローカルニュースで調査のようすが流されていた.

 午後8時から上部甲板でレーザーライダー観測を開始する.

 「アルカイダ」とも呼ばれる画像・・・.ライダー光線の視認中.

 「ただの覗き」と呼ばれる画像・・・.ライダーの調整中.

 街の灯がとおく見える.

 レーザーライダーのセットアップ完了.

 そして食堂で航海の打ち上げパーティ.

 酔いが回ってきたようだ.

 パーティ後は後部甲板でライダーの光線を眺める.

 見えるような見えないような・・・.

 無題.

  • Camera: Fuji BigJob DS-270HD, Sony Handycam PC120 NTSC and Pentax *ist
  • Lense: Super EBC Fujinon 6.2mm f.2.8, Carl Zeiss Vario-Sonner 4.2-42mm f.1.8 T* and SMC Pentax-FA Zoom 28-70mm f.4
  • Film: Fuji New Pro 400
  • Scanner: Canon Canoscan FS4000US