南タイの津波堆積物,大気汚染,およびカンボジアEMSB渡航

2006年2月25日〜3月14日(その15:3月12日)


2006年3月12日(土):シェムリアプ

 この日は取材だった.ホテルでNHKの廣田さん,小阪田さんと落ち合ってまずバイヨンへ出かけた.荒木は早朝からポーキーとともに湖へ.大八木はホテルの部屋で試料整理.


 遺跡内を廻りながら石材が劣化しつつあるところを案内する.

 アルンレストランでの昼食後,アプサラ森林・水部門の若手ふたりも交えてアンコールワットへ向かう.ここでシェムリアプ州遺跡清掃チームの小舟を借用して環濠での採泥を行った.カメラマンの廣田さんが舟に同乗する.環濠の水深はたったの70センチだった.

 西参道近くの2地点で堆積物を採集した.いずれも植物遺骸に富む茶褐色の泥だった.

 この位置から眺めるアンコールワットは初めてだ.舟を下りてふたたびバイヨンへ.

 ここでアプサラの若手ふたりとともに取材を受けた.

 バイヨンの南側の書庫も修復が始まったようだ.

 夕方,古内さんの大気サンプラーを持参して国道6号線沿いにあるお寺へ移動した.日中に比べて交通量は少ない.

 ここで大気サンプリングのデモンストレーション.

 お寺で遊んでいた子どもたちがサンプリングと取材を珍しそうに見ている.午後5時半に取材終了.

 バンコクへ戻る大八木を午後6時にロビーで見送る.午後7時から荒木らとホテル近くの木房食堂でギョウザの夕食.そして一杯.

 帰国後,アンコールワットで採集した試料を検鏡した.ほとんどが植物遺骸.微細な石英もある.介形虫の殻や海綿の骨針がたまに見つかる.しかし,珪藻は驚くほどに少なかった.

  • Camera: Pentax Optio WPi
  • Lense: SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.2.6-4.8