南タイの津波堆積物,大気汚染,およびカンボジアEMSB渡航

2006年2月25日〜3月14日(その16:3月13日)


2006年3月13日(月):シェムリアプ→バンコク

 荒木は早朝のうちに湖へ出かけていった.出発準備を済ませてホテルをチェックアウト.湖から戻ってきたペンの車でまず遺跡整備機構の事務所へ向かう.そこで打合せを済ませて空港へ行った.


 出発時刻のちょうど2時間前に空港に到着した.しかしチェックインカウンターは無人のまま.しばらく待たされたあとでバンコク行きのPG933便にチェックインする.そして手荷物検査やパスポート検査を受けてから出発ロビーへ入った.

 午後1時やや前にPG933に乗り込んだ.高翼機なので視界は良好だ.ロイヤルクメール航空機がとなりにいる.滑走路へ移動する飛行機の窓からはヴェトナム航空機も見えた.

 午後1時すぎにバンコクへ向かって離陸.国道6号線を右手に見下ろしながら飛行機は上昇していく.

 はるか遠くにプノンクロムが見える.赤外線に切り替える.

 よく見えるようになったがやはり遠い.湖岸がさらに遠くにあることはわかる.雨季には氾濫原となる地帯が丘の手前に広がる.

 国道6号線を見下ろしながら飛行機は上昇を続ける.

 蛇行する小河川や整然と規格化された田畑が見える.

 先がふたまたに分かれた不思議な道路が見えてきた.そのすぐ近くには小河川が蛇行している.

 不思議な形に大地に刻み込まれた河川がある.湖の北方あたりにさしかかっているのだろうか.

 たくさんのため池群が大地に散在するようになってきた.

 ため池と道路,そして田畑がおもしろい幾何学模様を形作る.

 大地には集落もときおり見えてくる.

 河川に沿って集落が発達するようすがよくわかる.

 スレソフォン(シソフォン)南方あたりになるだろうか.正方形の田畑が見事だ.河川の蛇行をうまく利用して集落が形成されている.

 通常光でも河川や田畑のようすを観察することができた.

 河川を堰き止めてため池がわりに利用しているようだ.

 そろそろポイペトにさしかかるころだろう.やはり規格化された田畑ながらも規模は小さくなってきた.

 国境近くになっても集落が存在し続ける.

 タイとの国境を越えるあたりから雲が多くなってきた.通常光では大地のようすはまったくわからない.赤外線でもぼんやりと見えるだけ.

 国境を越えるとすぐに雲が少なくなってきた.大地のようすが見え始めてくる.

 東部タイの農村地帯だ.独特の形状に規格化された水田群が見えてくる.

 通常光にしたり赤外線にしたりしながら観察を続ける.

 上空からの観察には赤外線が圧倒的に解像度が高い.

 バンコクに近づくにつれて水田ひとつひとつの規模が大きくなってくる.

 蛇行する河川をうまく避けるように水田が作り上げられているようだ.

 バンコクにさらに近づくと水田の規模がさらに大きくなった.

 住宅群と高木らしい植生が水路に沿って並ぶ.

 バンコク郊外の住宅群が見えてきた.

 水路や運河が一直線に延びる.工場らしい建物も建ち並ぶ.

 その住宅群のすぐ上空を飛行機は飛行場へと降下していった.

 午後2時すぎにバンコクのドンムアン国際空港に到着.パスポート検査を受けスーツケースを受け取ってタクシーでホテルへ向かう.

 定宿のマルアイガーデンホテルにチェックイン.日没まで渡航中の資料整理で過ごす.

 夕方から市内へ.道路の混雑はあいかわらずだ.CCOPの友人と打合せを兼ねての夕食.

 明日が早いため早々にベッドに入った.

  • Camera: Sony Handycam PC120 NTSC and Pentax Optio WPi
  • Lense: Carl Zeiss Vario-Sonner 4.2-42mm f.1.8 T* and SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.2.6-4.8