南タイの津波堆積物,大気汚染,およびカンボジアEMSB渡航

2006年2月25日〜3月14日(その17:3月14日)


2006年3月14日(火):バンコク→関西空港→金沢

 午前6時.朝食ののちにホテルをチェックアウトしてドンムアン空港へ.関西空港行きのJL728便にチェックインしパスポート検査をへて出発ロビーへ入る.


 搭乗まで出発ロビー内の喫茶店で時間をつぶす.

 午前8時40分にJL728便に搭乗する.機器のトラブル発生ということで20分ほど出発が遅れる.

 午前9時半にJL728便はドンムアン空港を離陸した.空港からマルアイガーデンホテルへと向かう途中のロータリーが眼下に見える.

 飛行機は大きく旋回して東へ機首を向けた.左手後方にドンムアン空港.すぐにバンコク郊外の農村地帯が見えてきた.

 緑色の水田が美しい.幾何学模様もまた見事なものだ.

 飛行機はどんどん上昇を続ける.

 バンコク東方の農村地帯上空を通過.

 わりと大きな都市域が見えてくるがどこなのかわからない.ここでだんだんと雲が現れた.

 地表のようすがまったくわからなくなる.

 座席前のモニターで現在地を確認する.これはとても便利だ.飛行機がコーラット高原にさしかかったのがわかった.

 雲がだんだんと切れてきた.

 大きな都市域が左手に見えてきた.ナコンラチャシマだろうか.

 蛇行するムン川が現れる.それに続いてもうひとつ都市が見えてきた.

 この町並みはスリンだろう.そしてムン川がふたたび眼下に見えるようになった.

 この川の蛇行は何度見ても飽きることがない.

 現在の河道や放棄河道,そして三日月湖などが複雑に絡み合っている.

 河道の水平移動過程もよくわかる.河道痕に沿うように水田が作られているようだ.

 別の都市が見えてきた.ウボン・ラチャタニあたりだろうか.

 北から流れる小河川があった.チ川かバイ川のはずだ.

 東北タイに特有の小さなため池が大地一面に散在する.

 飛行機はタイ東縁部の山地上空にさしかかった.

 国境となるメコン河が姿を現す.右岸がタイ領で左岸がラオス領.このやや南でムン川がメコン河に流入する.

 メコン河の東方には複雑に褶曲した山地が見える.

 そのさらに東方にドン川が姿を現した.

 ムン川ほどではないがやはり独特の蛇行地形を呈している.鋭角的な曲流形状は地質構造に規制されたものだろう.

 ドン川の南方にはボロヴェン台地が広がる.

 農地としてはまったく利用されていないようだ.自然林だろうか.

 ドン川はこの台地の北方を西流してメコン河にパクセーで注ぐ.

 ドン川の最上流部あたり.

 このあたりでは複雑に分流し蛇行する.

 いろいろな形状の曲流はいつまで見ていても飽きない.

 飛行機はラオスとヴェトナムとの国境となる山地上空にさしかかった.

 人の手はほとんど入っていないようだ.道路などの人工物はまったく見えない.

 コン川が姿を現した.南流するこの川はカンボジア領に入って後にメコン河に合流する.

 雲にときおり被われるものの視界は良好だった.

 山地は国境に向かうにつれて険しさをましていく.

 コン川上流はその山地をぬうように流れている.このあたりの標高は1000mを越えているはずだ.

 ここで雲が空を覆い始めた.

 空一面が雲に覆われてしまう.地表がまったく見えなくなる.

 飛行機はヴェトナムの海岸上空を通過して南シナ海上空へ出た.地表は依然として雲に覆われたまま.

 南シナ海上空はたまに雲が切れるものの地表はまったく見えずじまい.

 台湾上空も雲に覆われていた.東シナ海にさしかかると雲が少なくなってきた.

 雲の合間からいきなり九州が見えた.串木野あたりだろうか.

 鹿児島県の八重山上空を通過する.

 錦江湾北方の典型的なシラス台地.霧島山系は残念ながら雲に覆われて見えなかった.

 国分市上空にさしかかった.

 バンコクあたりの水田地帯と比べると日本の水田はずいぶん細かく区切られているものだと思う.

 都城盆地あたりにさしかかったようだ.

 小さなダム湖が見えてくる.

 鰐塚山地上空あたり.

 山地がだんだんと標高を減じてくる.

 そして大淀川と宮崎平野が姿を現した.

 楕円形の建造物は陸上競技場だろうか.それにしては大きい.牧場がこのあたりにあったような記憶もある.

 海岸沿いにゴルフ場が広がる.そのさらに北には一ツ瀬川の河口があった.背後に尾鈴山系が広がる.

 通常光でも地形はよく見えた.色彩があるだけわかりやすいときもある.

 宮崎平野や尾鈴山がだんだんと遠ざかる.

 そのさらに北には日向市あたりのリアス式になった海岸線がある.

 飛行機は日向灘上空を通過して四国上空にさしかかった.土佐清水あたりの海岸線がまず現れる.

 足摺岬の上空を通過してさらに東へ.

 四万十川の河口が見えてきた.

 横波半島が雲の合間から姿を現した.

 そして夜須町上空.

 剣山地あたりで地表は雲に覆われ始める.

 厚い雲の中を飛行機は降下し始めた.

 雲を抜け出したところは大阪湾の上空だった.

 午後4時10分関西空港に到着.

 午後4時48分発のはるか40号で新大阪へ.そして午後5時46分発のサンダーバード39号で金沢へ.

 午後8時15分金沢駅着.

  • Camera: Sony Handycam PC120 NTSC, Pentax Optio WPi and Pentax MZ-30
  • Lense: Carl Zeiss Vario-Sonner 4.2-42mm f.1.8 T*, SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.2.6-4.8 and SMC Pentax-FA Zoom 28-70mm f.4
  • Film: Fuji Reala Ace
  • Scanner: Canon Canoscan FS-4000US