土木建設工学科講義「地質学概論」の記録(1)
2004年度後期(10月12日:金沢市大桑町の犀川河床)

 学生たちとのかねてからの打合せどおり,第一回目の講義は野外実習として犀川で実施した.駐車場で学生たちに今回の課題「犀川に不整合を探せ!」を配布し,それにしたがって行動するように指示する.犀川の水量はあいかわらず少なかったし水も澄んでいた.学生たちは不慣れな足取りで河原に降りていった.


 学生たちは不整合があると課題で指定された範囲へ散らばっていく.澄み渡った秋空が広がっていた.

 上流側,そして下流側と河原は学生たちで埋め尽くされた.80名はさすがに多い.

 学生たちは上流で犀川層の岩相を確認し,下流で大桑層下部をながめ,そうやってだんだんと不整合のあるあたりにだんだんと集まってきた.

 左岸での不整合を見たくなり大桑貝殻橋を対岸へ渡った.

 右岸におおぜいの学生たちの姿が見える.犀川層と大桑層との不整合は左岸では意外と下流側にあってあまりよく観察されない.

 終了約30分前に学生たちを集めて不整合の位置を示し観察すべき点を伝える.学生たちはそれにもとづいてすでに書いていたレポートを書き直したりしている.

 最後のひとりがレポートを提出して講義終了.角間へ戻った.

  • Camera: Fuji BigJob DS-270HD
  • Lens: Supe EBC Fujinon 6.2mm f.2.8