土木建設工学科講義「地質学概論」の記録(4)
2007年度後期(12月11日:角間キャンパス中地区馬場奥の沢)

  12月に入ってしまったため第4回目の実習はとうにあきらめていた.しかし,この日は朝からいい天気になった.そこで,野外実習の最終回として角間キャンパス馬場裏の卯辰山層/大桑層の境界を見せにいくことにした.


 講義室での簡単な説明のあと学生たちをつれて沢の入り口へ移動する.キャンパス中地区を通り抜け,馬場の横を通って沢の入り口へ登る.振り返ってみたら学生たちが長い列になっていた.研究室の伊藤とともに沢へ分け入る.12月とあって植生はほとんどなかった.

 水が流れる沢に沿ってしばらく歩くと滝が見えてきた.と元気のいい連中を先頭に3年生たちがあとに続いてくる.

 じきに滝壺に到着する.植生がすっかりなくなった滝には卯辰山層がとてもよく見えていた.

 伊藤が露頭状況をざっと確認してくれる.3年生たちがようやく沢をつめてきた.

 現場での説明のあとすぐに地層の観察とスケッチにかかってもらった.元気のいい連中は滝に濡れながら露頭を叩く.意気地のない連中は遠くからそれを眺めるだけだ.

 午前10時に観察終了.学生たちは次々と自然研へ戻っていった.彼らが歩いたあとには立派な踏み分け路ができあがっている.

 誰かがここで沢に落ちたようだ・・・.土を見事に踏み抜いた痕があった.馬場を眺めながら沢を出る.

 そして自然研へとりあえず戻った.

− 今日のルート −


  • Camera: Ricoh Caplia 500G wide
  • Lense: Ricoh Zoom Lens 5.8-17.4mm f.2.5-4.3