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地学実験の記録
2004年度前期(その4:7月2日〜7月23日)

7月2日:岩石学実習(3:岩石薄片試料の鏡下観察)

 2週にわたって作ってきた岩石薄片試料の観察実習を行った.偏光顕微鏡のしくみや扱い方について説明し,さっそく鏡下観察にとりかかってもらう.


 1週目に作ったカコウ岩の薄片から観察に入る.カコウ岩を構成する鉱物の特徴をよくみるように注意をうながす.

 開放ニコルと直交ニコルにそれぞれについてスケッチを描いてもらう.

 偏光顕微鏡の扱いにもだんだん慣れてきたようだ.

 続いて2週目に作った玄武岩の薄片観察に入る.

 受講生達は細かい斑晶のスケッチに閉口していたようだ.

 斑晶鉱物や石基の配列などにとくに注意をはらってもらう.

 この季節にしては涼しい日だったが,午後も遅くなると受講生たちはさすがにくたびれてきたようだった.

 そしてスケッチを仕上げて実験終了.

7月9日:古生物学実習(3:浮遊性有孔虫の鏡下観察)

  小立野キャンパスでの大学院の演習と地学実験が重なったため,ポスドクの堂満華子が浮遊性化石の鏡下観察実習を実施してくれた.


 実験室に戻ってみると受講生たちは顕微鏡で一心に観察しているところだった.

 浮遊性有孔虫が群集スライドにきれいに並べられていた.

 その中のふたつのスケッチをとる.

 これは日本海には珍しい種類らしい.

 堂満の指導にも熱がこもる.この季節にしては涼しい日だったのが幸いだった.

7月16日:古生物学実習(4:底生有孔虫の鏡下観察)

 共同担当者の加藤さんが底生有孔虫化石の鏡下観察実習を担当してくれた.


 小立野キャンパスでの演習を終えて戻ってみると,受講生たちは群集スライドに並べた底生有孔虫のスケッチをとっているところだった.

 みんなスケッチをていねいに仕上げている.

 とてもうまい.

 あまりうまくないスケッチもある.

 できあがったスケッチはティーチングアシスタントのふたりが入念にチェックする.

 チェックはなかなかきびしい.

 受講生たちのとなりでは陰地章仁が介形虫を拾い出していた.

7月23日:古生物学実習(5:底生有孔虫の鏡下観察)

 この日も共同担当者の加藤さんが底生有孔虫化石の鏡下観察実習を担当してくれた.工学部での演習を終えて実験室に戻ってきたが,受講生たちはもう帰宅していた.


 ※自然科学研究科社会基盤工学専攻の地震・地盤工学演習のようすは次のページで.

7月30日:成績判定会

 まずは成績判定会.そして地学実験OBほかを招いてのパーティで今学期の地学実験を締めくくった.





  • Camera: Canon PowerShot S20, Casio G.Bros GV-10 and Sony Handycam PC120
  • Lens: Canon Zoom Lens 6.5-13.0mm f.2.8-4.0, Casio Lens 4.2mm f.2.8 and Carl Zeiss Vario-Sonnar 4.2-42mm f.1.8 T*