地学実験の記録
2009年度前期(その3:5月29日〜6月19日)

2009年5月29日:土質力学実習(1:角間キャンパスの地盤) ※カンボジア出張

  共同担当者の高原利幸さんによる土質力学実習の1回目.今日は角間キャンパスの地盤の解説と見学だ.まず地盤についての一般的な説明を実験室で受ける.


 高原さんの解説にだんだんと熱がこもってくる.眠りこける学生もいる・・・.

 続いて角間キャンパス付近の新旧の空中写真を使っての盛土と切り土の見分け方の実習.過去の空中写真で角間キャンパス建設前の地形を確認し,それが建設にともなってどのように変わっているかを調べていく.

 そして学生たちは高原さんにつれられてキャンパス内の見学にでかけた.

 みんなを見送りスーツケースをかかえて金沢駅へ向かった.

2009年5月29日:土質力学実習(2:液状化実習) ※カンボジア出張中

 高原さん担当の2回目.昨年度に続いて液状化の実験を学生実験室で実施していただいた.帰国後に目にしたのはアクリル容器と多量の砂.


 以下の2枚は昨年度後期の実験風景.

 今回もおそらくこんな感じだったのだろう.

2009年6月12日:古生物学実習(貝化石の整形と鑑定)

 今日は共同担当者の加藤さんによる古生物学実習.学生たちが大桑の野外実習で採集してきた貝化石の整形と鑑定の実習だ.貝化石の整形方法についての説明をきき,それから作業にとりかかる.


 乾ききった貝化石から歯ブラシで砂をていねいに払い落とす.

 おおきな二枚貝もあれば小さなホタテ貝もある.

 ときどき実験室をのぞきに行く.みんな順調に作業を進めているようだ.

 細かいところでは千枚通しをつかって砂をそぎ落とす.

 きれいに整形された貝化石が実験台につぎつぎと並べられていた.

 そして配付資料をつかっての鑑定作業.

 持参した箱に並べて整形と鑑定の作業が終了.

 残る時間は加藤さんの講義.ほんわりと眠気を誘ってしまったようだ.

 午後4時前に講義も終了.

2009年6月19日:岩石学実習(1:角間キャンパスの岩石)

 角間キャンパスの地層めぐりの予定だったが昨日の雨で沢はぬかるんでいた.そのため予定を変更して実験室内とキャンパス内とで岩石の観察を行うことにした.実験室でまず岩石の種類についておおまかに説明し,あらかじめ用意しておいた堆積岩や火成岩などの岩石試料の観察からそれぞれの特徴を把握してもらう.


 微細な構造はルーペで観察する.

 手に取ってその感触などもよく確かめる.

 観察した結果を野帳に書き留めておく.

 ひととおりの観察を終えてから外に出ることにした.

 学生たちは枯山水のあたりに散らばって岩石の観察を開始した.堆積岩,変成岩,火山岩,深成岩の発見と観察が今日のテーマだ.

 北地区の真ん中あたりにあるモニュメントは花崗岩でできている.

 総合教育棟の入り口付近にある赤紫色の流紋岩.

 教育学部の正面には斑糲岩でできたベンチもある.大きな輝石の斑晶が特徴的だ.

 しかし,あまりにも大きな斑晶のため,学生たちはこれを火山岩や堆積岩と思ったようだ.

 学生たちはキャンパスのあちこちをさまよいながら目的の岩石を探しつづけている.

 枯山水の中には花崗岩の礫を主体とする礫岩がいくつかころがっている.

 安山岩も枯山水の中で発見.斑晶がとくに小さなものだ.

 4種類の岩石を発見しスケッチをとり,位置を地図に記入して実習終了.

 数名の学生は非常階段から実験室に戻ってきた.

 今日の実習のおさらいをやって午後4時前に実験終了.

  • Camera: Pentax Optio W30, Pentax K20D and Fujitsu F703i
  • Lens: SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.3.3-4.0 and Sigma Zoom DC 18-200mm f.3.5-6.3