地学実験の記録
2009年度前期(その4:1月8日〜1月29日)
 

2010年1月8日:地形学実習(2:水系図の作成)

 正月からのこの雪では野外での実習はもうあきらめるしかない.そこで,新年最初の地学実験は金沢市北部地域の水系図の作成と,それにもとづいて地質構造を推定する作業にした.地下の地質構造が地表に地形として出現するしくみをまず黒板で説明し, 配布した空中写真についても説明を加えておく.


 学生たちは水系図の作成にさっそくとりかかった.大型ファンヒーターが動いていても実験室内はまだ寒い.

 地形図の上にトレーシングペーパーを重ね,等高線を読みながら沢を色鉛筆でなぞっていく.

 以前に作った金沢市北部の森本地域の水系図を参考資料にする.

 学生たちは等高線の読み取りに苦労していたようだ.等高線が入り組んだ地形での沢と尾根との区別がとくにむずかしいという.

 水系図が半分ほどできあがったところで時間切れ・・・.この地域の地下地質構造について簡単に説明し,それが水系にどう現れるかを解説して実験終了.
 

2010年1月15日:センター試験準備のため休講

 

2010年1月22日:野外調査実習(6:角間キャンパスの岩石)

 今学期最後の地学実験は地質図の実習を行うつもりだった.しかし,お昼前から天気もよくなり気温もあがってきたので,予定を変更して角間キャンパスの岩石めぐりにした.残雪があちこちに残る北キャンパスの枯山水あたりで実習開始.


 岩石薄片を作ったカコウ岩はすぐにみつかる.

 カコウ岩の礫でできた礫岩をカコウ岩とまちがえる学生もいる.アレナイトといってもいいほどの礫岩だからまあしょうがない.

 典型的な礫岩もすぐにみつかっていたようだ.

 天気はいいが残雪のうえはさすがに寒い.つま先がだんだんとかじかんでくる.

 枯山水エリアからモニュメントがたちならぶあたりに移動した.そこにも何人かの姿があった.

 モニュメント「風のとおり道」はきれいなカコウ岩でできている.

 枯山水の最下流部にも礫岩がある.

 寒さが身にしみてきたため午後3時前に野外実習終了.あたたかい実験室へ急いで引き返した.

 次回の期末試験などについて簡単に説明して今回の地学実験が終了した.
 

2010年1月29日:期末定期試験(地学学生実験室)

 前日の1月28日,地学学生実験室に待望のシーリングファン6基がついた.しかし,電気工事がまだのため回らない・・・.

 そんな部屋で今学期最後の地学実験となる形ばかりの期末定期試験を行った.制限時間は20分間.その後,答案を受け取り,実験室に置いてある私物などについての伝達.今学期の地学実験がすべて終わった.

  • Camera: Nokia E71 and Pentax Optio W60
  • Lens: Nokia 3.8mm 320 mega pixel CMOS and SMC Pentax Zoom 5-25mm f.3.5-5.5