地学実験の記録
2009年度前期(その3:11月27日〜12月18日)
 

2009年11月27日: 岩石学実習(2:岩石薄片試料の作成)

 前回に引き続いての岩石薄片試料の作成実習.上辰巳の露頭で以前に採ってきた玄武岩を材料にした.学生たちは2回目とあって手慣れたようすで作業に入っていった.


 粗擦りから中擦り,そして仕上げ擦りへと順調に移動していく.

 片面を磨き終わったらスライドグラスへ試料を接着.

 気泡が少し残った・・・.

 試料の反対側を薄く磨いていく.

 中擦り途中の試料.まだちょっと厚めだ.

 ちょっと小さくなってしまったが仕上げ擦りを終えた試料.これならば鏡下実習には支障がない.

 午後4時15分ぴったりに最後のひとりが試料を仕上げた.
 

2009年12月4日: 岩石学実習(3:岩石薄片試料の顕微鏡観察)

 今日の実習は学生たちが作った岩石薄片試料の顕微鏡での観察.あらかじめ,ありったけの偏光顕微鏡を整理し掃除し,そして調整しておいた.学生たちの花崗岩と玄武岩の試料も出しておく.


 酒寄さんが作ってくれたテキストを使いながら,鉱物の性質や偏光顕微鏡のしくみについて説明し,それから各自で岩石薄片のスケッチにとりかかってもらった.

 かきかけのスケッチ.顕微鏡写真と比べるとどことなく似ているような気がする.

 TAのふたりは学生たちの観察補助につとめてくれる.

 カコウ岩のスケッチがだんだんとできあがってきた.

 ある学生のカコウ岩試料の鏡下画像.左が開放ニコルで右が直交ニコル.

 カコウ岩のスケッチが終わったら玄武岩の観察に移行する.

  細かい斑晶のスケッチには学生たちも苦労していたようだ.

 かなりきれいに仕上がったカンラン石玄武岩のスケッチと顕微鏡画像.

 午後4時すぎに実習終了
 

2009年12月11日:土質力学実習(2:軟弱地盤の液状化)

 今回は高原さんによる土質力学実習の2回目.地盤の液状化が主題になる.まずスライドを使っての説明から.


 チキソトロピーの実習に使うケチャップやダイラタンシーの例となる片栗粉が実験台に並ぶ.

 片栗粉を水に溶かしてダイラタンシーを実体験する.

 実験室の台車の上には砂質地盤の液状化実験に使う砂があった.

 さらにスライドを使っての授業が続く.

 水溶き片栗粉とケチャップ,次週の実験で使う貝化石やその整形・鑑定用具など.

 実験室をしばらく離れて戻ってみたら,学生たちは水に浸した中粒砂をかき回していた.

 ここまで見学したところで実験室を離れて金沢駅へ向かった.
 

2009年12月11日:古生物学実習1(貝化石の整形と鑑定) ※カンボジア出張中

 この実習は理工学域自然システム学系の加藤さんに担当していただいた.帰国後に実験室をみてみたら,学生たちが鑑定した貝化石がコンテナの中に並んでいた.


 欠席した学生もかなりいたようだ.クリーニング前の新聞紙につつまれた貝化石も多量に残されていた.

 今年の地学実験はこれで終了.来年は1月8日から始まる.

  • Camera: Pentax Optio W30, Optio S4 and Fujitsu/DoCoMo F703i
  • Lens: SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.3.3-4.0, SMC Pentax Zoom 5.8-17.4mm f.2.6-4.8, ?