地学実験の記録
2014年度前期(その4:7月4日〜25日)

2014年7月4日:地形図学実習2(水系図の作成と空中写真:地学学生実験室)

 総合教育2号館の地学学生実験室では今学期最後の実習になる.「地形から地下地質構造を読み取る」と題して水系図の作成と空中写真からのリニアメントの読み取り,そしてそのふたつをまとめての地質構造の読み取り実習を行った.具体的な方法を説明したうえで,まず水系図の作成にとりかかってもらう.


 水系図ができあがったところでリニアメントの読み取りの練習.必要に応じて空中写真の立体視もためしてもらう.

 立体視がうまくできない学生には簡易実体鏡を使ってもらう.1965年の測器社の製品だ.

 リニアメントの認定が最初はなかなかむずかしかったようだ.

 読み取ったリニアメントを空中写真に色鉛筆で記入する.

 金沢市の高精度地質図にもとづいて,水系図とリニアメントの図から読み取れる地下地質構造について解説し今日の実験終了.

2014年7月11日:岩石学実習2(岩石薄片試料の作成,人間社会学域3号館地学学生実験室)

 今日の実習から酒寄さんの担当による人間社会3号館での実習になる.後期の開講にそなえて総合教育棟の実験室を片付けておいた.


 午後1時に総合教育2号館から人間社会3号館5階の地学学生実験室へ学生たちを案内した.今日から3回にわたって岩石薄片試料の作成実習となる.まず酒寄さんによる授業から.

 酒寄さんにあとはおまかせして総合教育2号館に戻った.

2014年7月18日:岩石学実習3(岩石薄片試料の作成2,人間社会学域3号館地学学生実験室)

 今日も酒寄さんの担当による人間社会3号館での岩石薄片試料の作成実習.午後3時くらいに実習のようすを見に行ってみた.


 みあげる空はすっかり夏のものだった.キャンパスの緑がまぶしい.

 3グループ目が薄片研磨の作業を行っているところだった.ここは2000番の研磨材での最終研磨作業.

 ここは800番の研磨材をもちいての中研磨中.

 作業が終わった研磨台などはTAたちが清掃してくれる.

 最終研磨が終わった岩石薄片試料は,ホットプレートの上でまず乾燥させ,それから研磨面をコートし,最後にラベルを貼って完成となる.

 次回も人間社会3号館の実験室での実習になる.

2014年7月25日:岩石学実習4(岩石薄片試料の作成2,人間社会学域3号館地学学生実験室)

 今日は酒寄さんの担当による岩石学実習の最終日.偏光顕微鏡による鏡下観察とのことだった.学生実験は酒寄さんにおまかせして総合教育2号館の学生実験室を片付けた.夏らしい晴天だった.まず実験室の掃除と片付けから.


 続いて学生用長靴の泥をTAたちと洗い落とし,実験用のタオルを洗濯する.

 ヘルメットや長靴を並べ直す.実習用道具の整理は,学生たちの私物がまだ残っていたため後期がはじまる前にやることにした.

 これで今学期の地学実験の予定がすべて終了した.

  • Camera: Pentax Optio WG-1 GPS and Pentax Q10
  • Lens: SMC Pentax Zoom 5-25mm f.3.5-5.5 and Pentax 07 Mount Shield Lens 11.5mm f.9