地学実験の記録
2017年度前期後半(その1:6月9日〜6月30日)

2017年6月9日:ガイダンス(地学学生実験室〜角間キャンパス)

 共通教育課程の4学期制に対応しての初めての地学実験.必修の授業が比較的少ない前期後半(Q2)に開講した.履修者は1年生5名とほどよい数だった.学生実験室でこの授業の概要をまず説明し,それから調査用具などを配付した.ひきつづいて総合教育2号館の前で歩測の実習を行った.


 そのまま角間キャンパス北地区の散策に出ることにした.まず北地区の周回道路へ.

 プールの横をとおって北尾根に向かった.

 北尾根につづく細い道路をのんびりと歩く.その途中で戸室山の火山活動や山体崩壊について解説する.

 道路がとぎれたところからさらに奥へ歩く.

 こわれかかった階段をのぼって北尾根へ.

 学生たちにはここからの景色をまず楽しんでもらった.つづいて角間キャンパスの造成工事などについて説明した.

 北尾根から道路へもどる.昨日までの雨のせいか足下がすべりやすい.

 ここでドローンを飛ばしてみた.教材として使えるかどうかのテストだったが,学生たちに地形をみせるにはやはり画面がちいさすぎた.

 ドローンを使っての記念写真.

 角間キャンパス北地区へ引き返した.

 北福利施設近くのはんれい岩のベンチにすわって学生たちと今日のまとめを行った.それから学生実験室へ引き返して実習終了.

2017年6月16日:土質力学実習1

 理工学域環境デザイン学類の高原さんの担当による土質力学実習.角間キャンパスを歩きながらの地盤の変状や変形などの実習.


2017年6月23日:土質力学実習2

 理工学域環境デザイン学類の高原さんの担当による2回目の土質力学実習.学生実験室での地盤の液状化やチキソトロピー,ダイラタンシーの実験と実習.


2017年6月30日:野外調査実習1(金沢市大桑町)

 午後から雨になったが野外に行くことができる回数がかぎられているため,天候の回復を祈って学生たちとともに公用車で大桑町を流れる犀川中流へでかけた.大桑簡易野球場の駐車場でしばらく待ったところさいわいにも天候が回復してくれた.さっそく河原の露頭へ学生たちを案内した.


 空梅雨のせいか犀川の水位は低かった.

 河床の露頭も広く離水していて化石採集の実習にはいい条件だった.

 大桑層の地質学的な意味や化石の採集方法を学生たちにまず説明し,それから実際の採集にとりかかってもらった.最初はちまちまと掘っていた学生たちだったが,だんだんと動きがダイナミックになってきた.

 学生たちの安全管理や採集補助はふたりのTAがつとめてくれる.

 露頭を大きく掘り込んで貝化石をさがす.

 掘り起こしてみたらきれいなホタテガイの化石が出現した.それをていねいに掘り起こす.

 こっちでは二枚貝の化石が見つかっていた.

 雨が落ちてきそうにはなかったので持参したドローンで採集地のようすを上からながめてみた.

 犀川中流域の両岸に発達する河岸段丘を学生たちに観察してもらった.段丘面が住宅地や田畑になっているおかげで学生たちには理解しやすかったようだ.

 雨がまた落ち始めたので午後3時半に実習終了.キャンパスへ戻る途中にあるコンビニエンスストアで今日のまとめをやっておいた.

 角間キャンパスの学生実験室で化石を乾燥させる準備を終えて実験終了.

  • Camera: Pentax WG-3 GPS, Ricoh, WG-4 GPS and DJI Mavic Pro
  • Lens: SMC Pentax 4.5-18mm f.2.0-4.9