地学実験の記録
2018年度Q3学期(その3:11月9日〜11月30日)

2018年11月9日:野外調査実習4(金沢市大桑町犀川中流)

 今日は終日が雨との予報だったが午後になってふしぎと晴れてくれたので予定どおりに最後の野外調査実習にでかけた.午後1時すぎに角間キャンパスを大学のマイクロバスと公用車とで出発し,午後1時半前には犀川にかかるおんまかいがら橋に到着した.学生たちにはここで現在地をまず確認してもらう.


 最初の露頭に全員で移動した.

 犀川の水位がとてもひくいおかげで河床の露頭が広々と離水していた.

 学生たちにはここで20分間の自由観察時間をあたえ,地層そのものやそれに含まれる物質について観察してもらった.もう4回目とあって学生たちはなれたようすで観察をはじめた.

 ここには中新統犀川層が分布する.白色軽石が露頭一面に散在する.

 炭化した植物化石や貝化石もふつうに見つかる.

 11月も半ばだというのにあついほどの天気になってきた.

 ドローンをあげて観察中の学生たちのようすを撮影しておく.離水した露頭の全容もよくわかる.

 これから観察に向かう犀川層と大桑層との不整合付近の写真も撮っておいた.

 犀川層の岩相や含有物,地質時代,そしてそれらから推測される古環境について説明し,その後に全員でやや下流側となる次の露頭へ移動した.

 ここには下部更新統大桑層の下部層が分布する.植物破片を多量に含む砂質泥岩からなる.不整合と整合について学生たちにまず説明し,そののちに犀川層と大桑層との不整合面をさがしてもらうことにした.大桑層の岩相を確認したのちに学生たちは上流へ引き返していった.

 最初は露頭一面に広がっていた学生たちだったが,だんだんと不整合があるあたりに集まってきた.

 不整合面のあたりに集まった学生たち.

 不整合の認定方法についてここで説明しておいた.

 大桑層に挟在する火山灰層やサメの歯化石の産出層を見に行く予定だったが,いまにも雨が降ってきそうな天気になったため駐車場で待っている大学のバスにいそいで引き返した.

 学生実験室でこれまでの4回の地質調査の結果を地図にまとめる.

 岩相ごとに色を塗り分け,同じ岩相の地層ををごくおおまかにつないでみる.

 午後4時すぎに実験終了.

2018年11月16日:土質力学実習1(総合教育2号館地学学生実験室)※小松出張

 今日の地学実験は地球社会基盤学系の高原さんの担当による土質力学の基礎だった.学生実験室での説明ののち,角間キャンパスのあちこちでみられる地盤の変状や,それにともなっての建物の変形についての見学だったようだ.


2018年11月30日:土質力学実習2(総合教育2号館地学学生実験室)※カンボジア出張

 今日の地学実験も地球社会基盤学系の高原さんの担当による土質力学の実習だった.

 

  • Camera: Pentax WG-3 GPS and DJI Spark
  • Lens: SMC Pentax 4.5-18mm f.2.0-4.9