地学実験の記録
2023年度第3クォーター(その4:11月24日〜12月1日)

2023年11月24日:地質調査実習5(金沢市小二又)

 昨日の好天がうそのような雨になった.今学期のこの授業はほんとうに天気にたたられている.小雨が降るなかを大学のバスに乗り込んで金沢市小二又の実習地へでかけた.


 戸室山が雲にかすんでいた.

 小二又の交差点で金腐川の道路へはいる.

 最初の地点では小雨だったためバスを降りての観察にした.金腐川の対岸にみえる露頭は植生におおわれていたが,ここには貝化石をふくんだ砂岩が分布することを説明する.

 また,これまでみてきた地層がすべて北傾斜だったのに,ここでは地層が南へ傾斜することも説明しておく.

 バスに乗って次の露頭へ移動した.その途中で地すべり地形についても説明しておいた.

 2番目の地点は道路沿いの待避帯.ここでもバスを降りての観察にした.

 ここには白色軽石の粒子をふくむ砂質泥岩が露出する.露頭から試料をとって学生たちに観察してもらう.

 露頭の左側には軽石質の凝灰岩が分布する.砂質泥岩の下位になる.

 ここでも地層が南へ傾斜することを学生たちに確認してもらう.

 最後の露頭へ移動した.かつて小二又のバス停があったところだ.

 ここにも軽石質の凝灰岩が分布する.この凝灰岩の傾斜がここでは北向きになることに注意してもらう.

 かなりやわらかい凝灰岩.

 軽石の粒子が露頭の表面で容易に観察できる.

 それから近くの畑へ移動した.

 カガライト工業の大露頭をとおくみながら金沢の地層について概説する.

 大学のバスへ引き返した.

 バスにのって角間キャンパスへ引き返す.

 引き返しはじめたところで雨がやんだ.

 午後2時半に角間キャンパスへ到着.

 学生実験室にもどって地質図学実習をおこない今日の授業が終わった.

2023年12月1日:岩石学実習1(総合教育2号館地学学生実験室)

 朝からのあいにくの雨だった.今学期のこの授業はほんとうによく雨に降られる.


 そのため,教室でのスライドを使っての金沢の地史についての授業をまず行い,その内容をふまえて戸室石の肉眼観察を学生たちには行ってもらった.

 これで今学期のこの授業すべてが終了した.

  • Camera: Ricoh WG-4 Lime Yellow
  • Lens: Ricoh Zoom Lens 4.5-18mm, f.2.0-4.9