地学実験の記録
2024年度第2クォーター(その3:7月12日〜)

2024年7月12日:野外調査実習3(金沢市大桑町)

 朝方まで雨が降っていたため天候が懸念されたが,その雨も午前中のうちにあがってくれた.そのおかげで大学のバスを使っての野外調査実習にで出かけることができた.午後1時すぎに角間キャンパスを出発.


 県道井波線から山側環状道路へ.

 山側環状道路を南西へ移動する.

 大桑の交差点で山側環状道路を下りて川沿いの道路を上流方向へ.

 犀川の中流にかかる大桑貝殻橋に到着.ここでバスを降りて学生たちとともに対岸へ移動した.

 護岸工事が終了した右岸をさらに上流へ歩く.川の水位は今朝方と同じで低いままだった.

 護岸のブロックをつたって河床へ下りた.

 その河床で実習開始.現在地の確認を学生たちにまず行ってもらう.

 それから約20分間の自由観察時間とした.学生たちは河床にちらばって観察をはじめた.

 ここの分布するのは中新統犀川層の凝灰質中粒砂岩.説明用の写真をここで撮影しておく.軽石や炭化植物化石など.

 生痕化石が発達する木片化石や二枚貝の化石.

 学生たちは思い思いの場所で観察をつづけていた.初夏らしいさわやかな天気だった.

 ドローンをあげて空からのおさらい画像を撮影しておく.

 学生たちが観察を行っているあたり.

 今回の実習地.写真の中央あたりが不整合になる.

 地層の傾斜に平行な方向からの写真も撮っておく.

 河川による浸食がすすんだ河床.

 2番目の観察地へ河床を下流へ移動した.

 不整合面を越えてさらに下流へ.このあたりには下部更新統大桑層下部の砂質泥岩が分布する.

 この砂質泥岩の岩相を学生たちにまず確認してもらい,それから犀川層との不整合面をさがす実習に入った.

 河床を歩きながら岩相のちがいを確認していく学生たち.

 ここでもドローンをあげて不整合面あたりの地形や岩相のちがいを撮影しておいた.

 このあたりが不整合面の位置になる.

 撮影の位置を上流側へもっていく.

 学生たちの露頭上での位置もよくわかる.

 河川による選択的な浸食をここで説明.

 不整合面の直上に礫があることも説明しておいた.

 さらに下流へ移動して広域火山灰の説明.

 その後は恒例のサメの歯化石探しにしたが,今学期も誰も見つけることができなかった.

 午後3時に犀川右岸の護岸をのぼって大桑貝殻橋へ.

 左岸で待っていてくれた大学のマイクロバスに乗車.

 大桑町の中をバスで移動.

 山側環状道路へ.

 田上新町へ.

 そして角間キャンパスへ.

 午後3時半に総合教育2号館の地学学生実験室に到着.まとめをやって終了.

  • Camera: Ricoh WG-4 GPS Blue 2 and DJI Mavic Mini
  • Lens: Ricoh Lens 4.5-18mm, f.2.0-4.9