金沢市北部〜津幡町南部地域(担当:小島 淳・鈴木 聡・藤田洋平)
2001年11月20日(火) その2:金沢市北部二日市町(鈴木 聡)

 国道157号沿いの二日市町あたりから林道を東へと上っていくと,登り切ったあたりの曲がり角に最初の露頭があった.露頭の下半部には層厚2m以上の白色中粒で脆弱な凝灰岩がある.その直上には10cmほどの厚さの細粒凝灰岩があり,そのさらに上位には泥質岩が位置する.


 最初の露頭から二日市町方面へと林道を引き返し途中の大きなのり面で車を止めた.この大露頭の左手には小さな正断層でちぎれちぎれになった緻密な白色細粒凝灰岩の薄層があった.

 そして,大露頭の中ほどにその上位となる脆弱な白色細粒凝灰岩が見つかった.層厚は50cm以上と見積もられる.

 林道をさらに下ったところにある3番目の露頭.青灰色の泥質岩中に厚さ10cm程度の薄紫色をした堅い凝灰岩が挟在する.この凝灰岩は小断層のためところどころで切断されている.

 その左手には同じような岩相ながらも層厚60センチほどの凝灰岩が挟在する.凝灰岩の直上には淘汰の悪い細〜中粒砂がある.この砂層の層厚は10cm程度だが側方に尖滅する.

 最後にこれまで見てきた林道とは山の反対側となる露頭を訪れた.ここには層厚3m以上にもなる白色細粒で脆弱な凝灰岩があった.

 そして津幡町南部の藤田のフィ−ルドへ向かった.

  • Camera: Konica 現場監督WB
  • Lens: Konica lens 35mm f.3.5
  • Film: Fujifilm Super 400 and Superia 400
  • Scanner: Epson FS-1200WINS