淡青丸KT00-14次航海
(日本海南西縁部:対馬周辺および島根沖)
2000年9月25日〜10月2日:その2

9月26日(対馬北東測線)

 目を覚まして研究室に行ってみたら生物生態チームがソーティングをやっているところだった.左側が海洋研究所の小島茂明氏,右側は柳氏.甲板に出てみると濡れたドレッジとビームトロールがおいてあった.次の測点でトロールをおろす手伝いをしたあと,すぐに居室に戻って寝てしまった.

 
 
 
 午後6時1分に対馬北東測線の最初の測点G10に到着.対馬海盆ほぼ最深部(水深227m)のこの測点では円礫と貝殻混じりの泥質粗粒砂がとれる.採泥作業終了後には航海後半での観測に備えてCTDのテストがあった.
 
 
 
 対馬のちょうど北東にあたる測点G12では泥質をかなりおびた細粒砂がとれた.南西測線の堆積物が採集位置にかかわらずほぼ均一だったのにくらべ,北東測線では水深や位置による堆積物の変化がみとめられるようだ.オケアン採泥器による表層試料は加藤氏によってまず底生有孔虫用の試料が表層部から採取され,続いて神谷氏と元木くんとで残った表層部が介形虫用としてすくい取られる.さらに残った試料の一部が堆積物組成用となる.
 
 
 
 底生有孔虫用試料と介形虫用試料とにはすぐに中和ホルマリンが添加される.底生有孔虫用試料にはローズベンガル染色液処理も加わる.この測線での採泥作業は翌27日の午前1時半までかかって終わった.7地点での採泥にすべて成功する.気分はいいが連夜の作業にはさすがにくたびれてくる.

  • Camera: Pentax MZ-5
  • Lense: SMC Pentax-FA Zoom 28-80mm f.3.5-5.6
  • Film: Fujicolour Reala Ace
  • Scanner: Epson FS-1200WINS