淡青丸KT00-14次航海
(日本海南西縁部:対馬周辺および島根沖)
2000年9月25日〜10月2日:その3

9月27日(対馬北東測線)

 朝食のあと甲板にでてみたら対馬が近くに見えた.生物生態チームのドレッジ・トロール作業も佳境となったようだ.予定よりも早く終了しそうだと知らされ,測線2の南東への延長上に3測点を新たに設定した(測線2b).原稿を書いたり昼寝をしたりしながら日中を過ごす.

 
 
 
 対馬南方の陸棚上でのドレッジ試料.カニや海綿,サンゴなどが獲れていた.別の試料ではオレンジ色があざやかな腕足貝もみうけられた.
 
 
 夕食後の午後6時50分に測線2bでの採泥を開始した.3測点のすべてから貝殻や細礫混じりの粗粒〜極粗粒砂が採れる.このような粗粒堆積物ばかりでは神谷氏愛用の「おしゃもじ」も活躍の場が少ない.
 
 
 
 測線2bでの作業は午後9時10分に終了した.三日間連続の夜勤となった.さすがにくたびれはしたが,それでもすべての作業が順調に進んだのは気分がいい.
 
 
 

9月28日(博多港)

 乗船研究者交代のため早朝のうちに博多港の沖まで戻る.福岡の街が朝靄の中に浮かび上がってみえる.左手の丸天井は福岡ダイエーホークスの本拠地福岡ドーム.このころマジック7とホークスのリーグ優勝は間近だった.低気圧接近中との情報にもかかわらず秋の青空が広がっていた.

 
 
 
 生物生態チーム3名の船上での記念写真.左から小島氏,柳氏,そして日本海域水産研究所の林育夫氏.博多港にて柳氏が下船し,かわって海洋研究所の韓国人留学生金君が乗船してきた.この日は作業がなかったためトンレサップ湖の原稿を書いてすごす.10年前に購入したエプソンPC386NoteWが活躍してくれる. ワープロは懐かしのWordStar.ハードディスクはないが快適に作動する.MS-DOSのよさを見直した.
 

  • Camera: Pentax MZ-5
  • Lense: SMC Pentax-FA Zoom 28-80mm f.3.5-5.6
  • Film: Fujicolour Reala Ace
  • Scanner: Epson FS-1200WINS