トンレサップ湖調査TS21−1

2000年11月18日〜12月5日

(その15:12月3日)


12月3日(日):プノンペン→バンコク

 午前6時すぎに起き出してホテルのカフェで朝食を済ませる.それからおみやげを買い足しておこうと中央市場へ行ってみたが,ほとんどの土産屋は開店準備中だった.たまたま開いていた一軒の店でTシャツとネクタイとをおみやげ用に買った.

 

 

 ダイヤモンドホテル向かいの店には着飾った人々の長い行列ができていた.結婚式か披露宴があるらしい.今日は日和がいいのだろうか.

 

 

 午前8時にホテルをチェックアウトし,残っている外国人メンバー全員でカンボジア地質調査所へ挨拶に向かった.日曜日の早朝にもかかわらず所長のシブクン氏が出迎えてくれる.20分ほどの訪問だったが調査のおおまかなようすと成果とを伝え,5月の本調査での協力をお願いして空港へ向かった.プノンペンでもう一泊するダラスも空港まで見送りにきてくれる.そして午前9時に空港に到着.タイ航空のTG697便にチェックインしたあと,昨日飛行機の中で落としたフィルムがないものかと国内線の空港へ行ってみた.ロイヤルカンボジア航空の女性従業員が丁寧に応対し捜すように手配してくれたがフィルムは出てこなかった.

 国際線の空港へ戻ってここでダラスと再会を約束して別れる.そしてパスポート審査を終えて出国ロビーへ.午前10時半すぎに飛行機はバンコクのドン・ムアン空港へ離陸していった.

 

 

 飛行機の窓からはプノンペン市内やメコン河,そしてトンレサップ川がよく見えていた.

 

 

 トンレサップ川両側の洪水地帯がまた見えてくる.昨日見たばかりだが,何度見てもその規模には驚かされる.

 

 

 トンレサップ川からずっと南に離れた丘陵地帯.さすがの洪水もここまではおよばない.水の枯れ果てた乾季の河川が赤茶色の帯になって見えている.

 

 

 そして遠くにトンレサップ湖の南半分が見えてきた.

 

 

 飛行機はトンレサップ湖を右手遠くに見ながらバンコクへと飛び続ける.湖の全容がよくわかる.

 

 

 機内食を食べ終えてのひとこま.毎日の満足できる食事のため,心なしか腹部がでっぱってきた神谷さん.

 

 トンレサップ湖をすぎたあたりで地表は雲に被われ見えなくなった.

 

 

 タイの領空に入って高度を下げはじめた飛行機から,ふたたび地表のようすが見えるようになった.規格化されたバンコク平野の農地が広がる.

 

 

 空港に近づくにつれて整然と立ち並ぶ住宅や立派な競技場などが見えてくる.

 

 

 そして午前11時半にバンコクのドン・ムアン国際空港に到着.パスポート審査をまず済ませ,受け取った手荷物とともに税関審査も済ませてタイに入国した.そして試料の入った重い手荷物類を空港内であずけ,出発ロビー側でタクシーを見つけてマルアイガーデンホテルへ向かう.タクシーのカミカゼ運転に肝を冷やしつつも午後1時すぎに無事にホテルへ到着しチェックイン.部屋へ入るとテーブルには花が飾られ果物がおいてあった.

 

 

 部屋でちょっとくつろいだあと,セントラルプラザへの買い物に全員で出かけた.全員といっても金沢大学の4名だけ.調査隊もずいぶん小ぶりになったものだ.ショッピングを楽しむみなさんと別れて喫茶店でコーヒーを楽しんでからホテルへ戻った.そしてホテルのカフェでビールをのみながらのんびりとからだを休める.そのうちに残る全員がホテルに戻ってきた.

 午後6時半にチュラロンコン大学のタナワットがやってきた.彼にはバンコクでの夕食をいつもごちそうになっている.そこで今夜は彼を招待しての夕食ということでホテル近くのレストランへ行った.京都大学に留学していた彼は日本語がうまい.英語ももちろんできる.仕事の話やその他いろいろな話題で盛り上がる.午後10時に夕食はひとまずお開きとなったが,それからさらに飲み直してホテルに戻ったときには午前0時を過ぎていた.