淡青丸KT05−9次研究航海(函館〜富山)
2005年5月1日〜5月8日(その4:5月4日)
2005年5月4日(水):大和堆
朝から好天に恵まれる.海も穏やかだ.
朝食前にピストン採泥器の組み立てを済ませておく.
時間のかかる組み立て作業だが大勢でとりかかるとすぐに終わった.
朝食後の午前7時半に最初のピストン採泥を大和堆の水深約950mで開始する.
午前9時前に揚収.アウターパイプにはいい感じで泥がくっついていた.
採泥器を後部甲板へゆっくりと引き込み揚収終了.試料の回収と新しいパイプのとりつけにすぐに取りかかる.
パイロットコアは研究室内ですぐに密封する.
2回目のピストン採泥を午前10時に開始する.水深は約1200mとやや深い.
約45分後に採泥器が戻ってきた.
船員さんたちの手でウエイトが注意深く固定される.
1回目と同じく採泥器の周囲には泥がほどよくくっついていた.
試料を回収し次に備えて採泥器を組み立てておく.
昼食後の正午すぎに3回目のピストン採泥開始.
後部甲板上をウエイトが船尾へ運ばれる.
アウターパイプがまず海中に沈められる.
採泥器本隊への天秤の取り付け.
そして投入.
採泥地点の水深は1000m弱.
採泥器投入後のひととき・・・.
凪いだ海のおかげでメインワイヤーに傾角はない.
好天が続く.
午後1時前に採泥器が海面へ戻ってきた.
採泥器の外周にはやはり泥が付いていた.
後部甲板に回収した採泥器を引き入れる.
アウターパイプについた泥をていねいにぬぐい取ってから試料の回収にとりかかる.そして採泥器を解体してピストン採泥作業が終了した.
淡青丸の周囲をオットセイのカップルが泳ぎ回る.
船を浅いほうへと移動させたのちに2地点目の生物用ドレッジ作業に入った.
張力計に強すぎるくらいの波形が残る.投入約1時間後にドレッジが回収される.
ネットいっぱいにあふれんばかりの泥だった.
ドレッジを一時的に解体する.
ぎっしりつまった堆積物をようやくの思いで後部甲板に取り出した.
そして堆積物を洗って生物試料を選別する.
泥はまだまだ残っている.
地道に続く水洗作業に人を残しながら,午後3時半から3番目のドレッジ開始.
午後4時15分にドレッジ回収.試料はほどよく入っていた.
網目にくっついたウミグモがいないかと研究者総出でネットのチェック.しかしウミグモはいなかった.
夕食後のひととき.古内さんが珍しく起きている.
研究室では北大の高橋さんがドレッジ試料のソーティング.
そのようすを華子が暖かく見守る.
明日の天気もよさそうだ.
Camera: Fuji BigJob DS-270HD and Sony Handycam PC120 NTSC
Lense: Super EBC Fujinon 6.2mm f.2.8 and Carl Zeiss Vario-Sonner 4.2-42mm f.1.8 T*