淡青丸KT05−9次研究航海(函館〜富山)
2005年5月1日〜5月7日(その5:5月5日)
2005年5月5日(木):大和堆→若狭湾
午前0時.明日のオケアン採泥に備えて学生からあずかってきたカップメンのカップを準備しておいた.
午前0時半に2回目のプランクトンネット観測を開始する.
水深を変えながら幾層にもわたるサンプリング.
回収されたネットをよく洗い
そしてサンプルを管瓶に回収する.
若手たちが華子をアシストする.
ネットはなんども海中に沈んでいった.
なぜか滑車を見上げる華子.午前2時半に作業終了.居室で仮眠.
朝食後に研究室へ.カップメンの投入準備に余念がない.
準備完了.
3回目のプランクトンネット観測作業の終了後,午前11時前に最初のオケアン採泥が始まった.水深約1800m.カップの入ったビニール袋を天秤にぶらさげ採泥器がゆっくりと沈んでいく.
約1時間後に採泥器が戻ってきた.
カップが入ったビニール袋は無事だった.
採泥器をまず開けて堆積物の回収状況を確認する.
海水をビニールホースで吸い出してから堆積物のサンプリング.
圧縮カップメン作りに見事成功.
昼食後のひととき・・・・.
孵化しかかったサカナの卵を顕微鏡で見せてもらう.
午後もオケアン採泥が続く.
水深約1500mの海底堆積物.
オケアン採泥の合間をぬってピストンコア試料の切断作業を行う.
オリーブ色の泥に発達する生物擾乱が切断面によく見える.そこに塩ビのふたをかぶせてビニールテープで密封する.
オケアン採泥はまだまだ続く.
M2の熊切に採泥器のオペレート作業を交代してもらった.
そろそろ日没.
同じ作業の繰り返し.水深約900m.堆積物が粗くなる気配はない.
夜になっても作業は続く.
水深約750m.堆積物表層に赤褐色の軟泥がめだつ.
後部甲板では青海さんが華子の繕い物を代行していた.
オケアン採泥器が海面へ戻ってくる.
回収,そしてサンプリング.
後部甲板でサカナすくいに興じる研究者たち.
午後11時を回った.
堆積物表層の泥がオリーブ色に変わってきた.水深約500m.
Camera: Fuji BigJob DS-270HD and Sony Handycam PC120 NTS
Lense: Super EBC Fujinon 6.2mm f.2.8 and Carl Zeiss Vario-Sonner 4.2-42mm f.1.8 T*