南タイの津波堆積物,大気汚染,およびカンボジアEMSB渡航

2006年2月25日〜3月14日(その11:3月8日)


2006年3月8日(水):プノンペン

 午前8時にホテルのロビーでGDMRのソタムと今後の調査予定についての打合せ.そして午前9時に全員で国立教育研究所(NIE)を訪れた.明日予定されているEMSBの講演について,荒木・石川の両名が通訳をつとめてくれる地球科学教官たちとここで打合せを始めた.


 ふたりを研究所に残して大八木と王宮近くの船着場へ行った.トンレサップ川の水位はかなり低い.

 一隻の船を借り上げてメコン河へ向かう.午前10時すぎ.

 トンレサップ川をまず南下する.

 王宮前を通過する.トンレサップ川の水は茶色く濁っていた.

 中州付近ではたくさんの漁船が操業中だった.

 中州とその先端にある島の間を抜けてメコン河へ.

 トンレサップ川の水が濁っているのに対しメコン河の水は青く澄んでいる.両者ははっきりとした境界で接している.

 その境界を越えてメコン河へ入る.メコン河の中州沿いには水上住宅が建ち並ぶ.

 河に沿って1キロほど上流へ船を進める.

 ここで大八木がメコンの水を採集した(868).

 船首を廻らせてトンレサップ川方向へ引き返した.

 トンレサップ川の濁った水はずっと下流にまで及んでいる.

 水の境界をふたたび越えた.

 島と中州との間にある水路へ船は入っていく.

 島には水鳥の姿が多い.

 トンレサップ川に入った.はるか遠くに日本橋が見える.

 たくさんの乗客を積み込んだフェリーボートが近くを通り過ぎていく.

 プノンペンの王宮前あたりにさしかかった(869).

 ここで大八木が河水のサンプリングを行う.舷側が高いので水をすくうのに苦労したようだ.

 そして伝導度や溶存酸素量などの観測.

 これで観測終了.

 プノンペン市内からの汚水が河に流入する.かなりの量だ.

 午前11時に船着場へ戻ってきた.

 河岸には多量のゴミが目立つ.ビニール袋がとくに多い.

 待たせていた車で教育研究所へ戻った.

 所内では明日の講演準備がまだ続いていた.荒木は通訳をつとめるカニタと読み合わせの真っ最中.石川は講演原稿の修正中.

 研究所の庭には大八木の雨水採集器が置いてある.

 そこから雨水を採集する.乾季ながらもある程度の試料が回収できたようだ.雨水のPHは9.34と高い.伝導度も88と高い.

 研究所近くのインド料理店で昼食.荒木と石川は午後も研究所で講演の準備.午後は打合せのために大八木と水文河川局を訪れる.

 夕食はダイヤモンドホテルのオーナーの招待でチュロイチャンバーにあるKaDoレストランへ.カンボジア料理をたらふくご馳走になった.

 明日の講演に備えて早めにホテルへ・・・戻ることなくこの夜も一杯.石川にやや元気がない.長距離の移動にくたびれたのか講演準備で忙しかったせいか.


  • Camera: Sony Handycam PC120 NTSC, Pentax Optio WPi and Pentax MZ-30
  • Lense: Carl Zeiss Vario-Sonner 4.2-42mm f.1.8 T*, SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.2.6-4.8 and SMC Pentax-FA Zoom 28-70mm f.4
  • Film: Fuji Reala Ace
  • Scanner: Canon Canoscan FS-4000US