土木建設工学科講義「地質学概論」の記録(3)
2005年度後期(11月1日:金沢市大桑町の犀川河原)

 朝から抜けるような青空だった.大学で官用車に乗り換えて,途中で何人かの学生を拾って実習現場の犀川河床へ向かう.


 駐車場で「大桑層の凝灰岩探し」の実習内容を簡単に説明したあとすぐに実習にとりかかってもらった.学生たちは河床の露頭いっぱいに広がって凝灰岩を探し始めた.

 今日も不整合面がきれいに見えている.この面を起点に学生たちが凝灰岩を探し回る.

 露頭をじっと見つめながら,あるいは地層をハンマーで叩きながら探す.

 OP凝灰岩は離水した河床にしっかりと露出していた.

 凝灰岩と見誤りやすい泥岩の薄層も見つかった.しかし学生たちがこれに引っかかるようすはない.単に気づいていないだけだろうが・・・.

 下流側へ行ってみるとひとつのグループがO1凝灰岩を見つけて記載しているところだった.

 今日の犀川は水位は低いが水量は多い.

 ふたたび上流側へ引き返す.河原の中央あたりで別のグループがOP凝灰岩の記載をやっていた.

 川岸付近の同じOP凝灰岩の露頭にも別のグループがいる.しかし,そのすぐ近くにOV凝灰岩があるのは誰も気づいていないようだ.

 久しぶりのいい天気だ.この授業のときはいつも晴れてくれる.河原をのんびりと下流側へ移動する.

 先ほどOP凝灰岩を記載していたグループがO1凝灰岩を見つけていた.ハンマーの削り跡のためあとからのグループは容易に発見できるようだ.

 さらに下流へ移動すると貝化石層や泥岩の薄層が挟在しはじめた.

 先頭グループはかなり奥にまで到達していた.

 そこで凝灰岩を探し始める.足元にあることに気づかずしばらく探し回っていた.そしてO2凝灰岩を発見.

 対岸に小学生の一団が現れた.そこを別のグループが調べている.

 左岸グループも凝灰岩を発見したようだ.右岸にはまた別のグループがやってきた.

 好奇心旺盛な小学生に取り囲まれる左岸グループ.しかしすぐに飽きられたようだ.午前11時半に実習終了.

  • Camera: Pentax Optio S4
  • Lense: SMC Pentax Zoom 5.8-17.4mm f.2.6-4.8