5月13日:野外調査実習(その4:金沢市小二又)
前期最後の野外調査実習で小二又へ行った.大学の裏手から抜ける直通道路が工事中だったため,新設の卯辰山トンネルをくぐって20分後に現地に到着する.初夏の植生に覆われながらも露頭は健在だった.
川をさらに下っていく.
この付近にゆるやかな褶曲構造があることを説明してから上流側へ引き返した.つい先ほど飛び降りたばかりの堰堤をよじ登る.
そして道路を歩いて大学のバスが待つ小二又のバス停に戻った.
5月30日:野外調査実習(その5:金沢市卯辰山)
好天に恵まれたため室内実験の予定を野外実習に変更し卯辰山へ出かけた.受講生にあまり見せたことのない「礫岩」の観察が目的だったが,予定していた露頭はセメントですっかり覆われている.そこで近隣にあった小さな露頭いくつかを観察したあと,奥卯辰山フィ−ルドアスレチックに全員で挑戦することになった.
6月6日:顕微鏡観察用岩石薄片の製作(その1:地学学生実験室)
プリントを使って岩石薄片の意味や作業手順を説明したあと,さっそく製作にとりかかってもらう.試料となる岩石は例年どおりに宝達山のカコウ岩だ.この試料を回転板上での粗擦りから初めてもらう.正規の受講生はたったの5人ながらも,研究室の新人たちや研究員たち,それにTAのふたりなどが加わって思わぬ大人数になった.
6月13日:顕微鏡観察用岩石薄片の製作(その2:地学学生実験室)
前回に続いて岩石薄片試料の作成をやってもらう.実験材料は能登半島の琴ヶ浜で採集してきた玄武岩. 基質の色が黒っぽいことやカコウ岩よりも柔らかいことなどに注意をうながしてから製作にとりかかってもらった.その結果,受講生の一名が一度は失敗したものの,4時間後には全員の試料がそろった.
6月20日:顕微鏡観察用岩石薄片の鏡下観察(地学学生実験室)
これまでの2回の実験で作成したカコウ岩と玄武岩の岩石薄片試料の鏡下観察をやってもらった.