地学実験の記録
2008年度後期(その3:11月21日〜12月19日)

2008年11月21日:地形図学実習2(地学学生実験室:水系図と空中写真)

 野外実習の予定だったが前日の思わぬ積雪と今朝からの風雨のため室内実習に変更した.地形図学2回目の今日は水系図と空中写真とによる金沢市の地形判読.地質の差異がどのような地形となって出現するか,地形にみとめられるリニアメントとは,などについて黒板で説明し,その後,水系図を作ってもらった.以下はTAの正井晶君によるお手本の図.


2008年11月28日:古生物学実習1(地学学生実験室:貝化石の整形と鑑定)  ※タイ出張中

 共同担当者の加藤道雄さんによる貝化石の整形と鑑定実習.


2008年12月5日:土質力学実習1(地学学生実験室) ※カンボジア出張中

 共同担当者の高原利幸さんが土質力学実習を実施.以下の記録画像は正井・橋本両TAの撮影.


 スライドを使って座学形式での授業.

 「地震と液状化」がテーマ.

 履修生たちは熱心に聴いていたようだ.

 高原さんの口もおそらくなめらか.

 簡単な液状化の実験があったようだ.

 スライドで実例の解説が続く.

 ここでひといき?

 おしまいはレポート.

 実習終了.

2008年12月12日:地形図学実習3(地学学生実験室:地質図学実習)

 今日は今学期最後の野外実習の予定だったが,お昼前から降り出した雨のため室内実習に急いで変更した.3回目の地形図学のは地質図の書き方.地質図の意味や地層境界線の描き方を黒板で十分に説明する.そしてすぐに練習問題にとりかかってもらった.


 以下はTAの正井晶君によるお手本の図.

 そして以下は同じく正井晶君による指導のためのカンペ.

 次回の実験について説明し午後4時すぎに実験終了.

2008年12月19日:土質力学実習2(地学学生実験室)

 前々回に続いて今回も高原利幸さんによる土質力学実験.砂質地盤の液状化実験の材料がTAのふたりによって実験室に運び込まれる.


 試験用振盪器とそのコントローラー.

 グラベルドレイン試験用の小石がつまったネット.すぐに実験準備が完了する.

 まずは高原さんによる講義.それに引き続いて実験装置をみせながらの説明がある.

 そしてさっそく砂質地盤の液状化のデモンストレーション.透明容器の砂に水を加える.

 手でよく攪拌してルーズな地盤を作り出す.

 できあがった軟弱地盤に中空のプラスチックのフィルムケース,比重を約1に調整したフィルムケース,そして乾電池をセットする.

 振盪開始.乾電池がすぐに傾き沈んでいく.

 しかし,水が多すぎたために浮かび上がってくるはずのフィルムケースの姿がみえない・・・.

 そこで改めて実験準備.攪拌した砂の中にフィルムケースをしっかりと埋め込む.

 表層の水をすくい取った砂の表面に乾電池をそっと載せる.

 攪拌を開始.乾電池がすぐに沈み,それにつづいてフィルムケースが浮かび上がってきた.

 引き続いてグラベルドレインによる液状化軽減の実験.小石が詰まった3本のネットを砂の中にセットする.

 そして攪拌.乾電池がすぐに沈み始める.

 しかしドレインがないときと比べたら沈下量は少ない.

 実験のあとは1947年から現在までの空中写真をみくらべながら角間キャンパス造成にともなう切り土や盛土を捜す実習.

 午前3時すぎに実習修了.来年の予定や注意点などを話したのちに解散.

  • Camera: Pentax Optio S4, Panasonic SDR-S200 and Pentax K10D
  • Lens: SMC Pentax-Zoom 5.8-17.4mm f.2.6-4.8, Leica Lens 3-30mm f.1.8-2.8 and Sigma Zoom DC 18-200mm f.3.5-6.3