地学実験の記録
2011年度後期(その3:12月2日〜1月12日)

2011年12月2日:土質力学実習2(地学学生実験室)

 高原さんの担当による土質力学実習の2回目.実験台に新しい器具がならんでいた.


 ビーカーにトマトケチャップ,コーンスターチというおなじみのアイテムもあった.午後1時から実験開始.まずはスライドを使っての授業があり,その後にケチャップなどを用いてのダイラタンシーとチキソトロピーの実験がつづいた.

 しばらくたって実験室に戻ったら,地盤の液状化の実験がちょうどはじまるところだった.水をみたした水槽の中にニューアイテムがつるされていた.

 水槽の中に砂をそっと投入していく.

 準備完了.砂の中には軽いプラスチックケースが埋め込まれている.これを台車でゆさぶると・・・

 プラスチックケースがみごとにうかびあがってきた.液状化を低減するニューアイテムの効果も少しばかりあったようだ.

 実験終了後に説明をあらためて聞き,スライドをもちいての授業でしめて今日の実験終了.
 

2011年12月9日:地質図学実習2(地学学生実験室)

 晴れたり曇ったり雨がふったり,そしてお昼前には雪が舞ったりと,朝からめまぐるしく天気がかわっていた.野外にも室内にも対応できるように準備をしておいたが,雪が舞うのをみて2回目の図学実習を行うことに決めた.午後1時に学生実験室にて実習開始.学生たちはさすがにいやそうな顔をしながらも練習問題にとりくんでいった.応用問題の理解にはてこずっていたようだが,それでもひとつひとつの課題をきれいに仕上げていた.


理解しがたい解答もあった.

 実験の途中で青空がいっぱいに広がった.

 午後4時15分に実験終了.

2012年1月6日:岩石学実習1(岩石薄片試料の作成1,地学学生実験室)

 朝から寒い一日だった.当初の予定では地質図学の続きをやるはずだったが,少しは動きのある実習をということで岩石学実習を今日から3回連続で実施することにした.プリントを使って薄片試料作成の手順をまず説明し,それから用意しておいたカコウ岩のチップを全員に配付し3つのグループに分かれて順に作業にとりかかってもらった.最初は回転板上での粗擦り作業から.


 続いてガラス板上での中擦りと仕上げ擦り作業.このあたりまではみんな手際よく作業を進めていた.

 片面を磨き終えた岩石チップをレークサイドセメントでスライドグラスに貼り付ける.

 少々の失敗はあったものの全員がこの作業を無事に終了.

 引き続いて岩石チップの反対側の研磨作業に入る.まずは回転板上での粗擦りから.

 岩石チップが適切な厚さになるまで根気よく磨き続ける.

 ここでひとりが失敗.岩石試料を磨き切ってしまった.ふりだしに戻る・・・だ.

 十分に薄くなったらガラス板上での中擦り作業.岩石試料の厚みは偏光顕微鏡を使って確認する.

 試料がだんだん薄くなってきた.

 試料の色がほぼきえたところで研磨作業は終了.

 試料の表面をトップコートで被い,名札を貼って眼精薄片の作成が終了.

 午後6時前に実習終了.

2012年1月12日:岩石学実習2(岩石薄片試料の作成2,地学学生実験室)

 2回目の岩石薄片作りの実習は安山岩を材料に選んだ.戸室石として金沢で知られる石材だ.午前中のうちに試料を切断し準備しておいた.


 午後1時に実験開始.2枚目の作成とあって学生たちは手なれたようすで研磨作業にとりかかった.

 カコウ岩の試料がまだできあがっていない学生たちはガラス板上で前回の続きから.

 手ぎわのいい学生は15分ほどで片面の研磨を終えてしまった.

 やはり手なれたようすでスライドグラスに磨いた試料を貼り付けて行程の半分が終了.

 引き続いて反対側の研磨作業に入っていった.

 この季節にしては暖かい日射しの中で作業が進む.

 長石を厚さの判断基準に研磨作業を進めていく.

 午後3時すぎに最初の学生が作業を終了.研磨面をトップコートで保護する.

 学生たちはつぎつぎと作業を終えていった.

 1名が途中で失敗してしまったが,その学生もふくめて午後4時半には全員が作業を終えた.

  • Camera: Pentax Optio WG-1 GPS, W60, W30 and Nokia E72
  • Lens: SMC Pentax Zoom 5-25mm f.3.5-5.5 and 6.3-18.9mm f.3.3-4.0