地学実験の記録
2012年度前期(その4:6月29日〜7月20日)

2012年6月29日:古生物学実習(1:貝化石の整形と鑑定)

 自然システム学類の加藤道雄さんの担当による古生物学実習の日.犀川での野外実習で採集した貝化石のクリーニングと鑑定の実習.まずはスライドによる化石の話から.


 作業内容や手順を理解したうえで貝化石の整形作業を開始する.まず千枚通しを使って貝化石にくっついた砂をおおまかに削りとる.

 削ってみたら何も残らなかった・・・.こんなこともある.

 砂をおおまかに掻き落としたら,やわらかい歯ブラシで貝化石の表面から砂粒子をこすり落とす.

 大きなホタテガイの化石がだんだん姿をあらわしてきた.

 整形が終わった貝化石は標本ケースにとりあえず並べ,図鑑をもちいながら名前を付ける作業を行う.

 いろんな芸術作品もどうじにうまれていた.これはモアイ.

 ホタテガイの砂絵.

 学生実験の時間いっぱいまで作業がつづいた.

 最後にのこったのは多量の砂ときれいに整えられた貝化石.

 午後4時すぎに学生実験終了.

2012年7月5日:岩石学実習(1:岩石薄片試料の作成,人間社会3号館地学学生実験室)

 今日からの3回は学校教育学系の酒寄さんの指導による岩石学実習.場所も人間社会3号館の地学実験室に移しての実習になる.


 きれいに整理整頓された実験室でまず岩石とは,鉱物とは,岩石学用の顕微鏡とは,などについての講義.

 その後に学生たちは岩石試料の研磨作業に入っていったようだ.

2012年7月13日:岩石学実習(2:岩石薄片試料の作成,人間社会3号館地学学生実験室)

 岩石薄片試料の作成は今日も酒寄さんの指導で人間社会の実験室での実施だった.ちょっと顔をだしてみたら,前半グループが仕上げ磨きの作業に入っていた.


 薄片の厚さを確認してもらいながら研磨作業を進めていく.

 仕上げ磨きが終わったらホットプレート上で十分に乾燥させラベルを貼って作業終了.

 ひきつづいて後半グループが作業を開始した.まず作業内容についての説明を受ける.

 見本を参考にしながらまず回転板のうえで粗研磨を開始する.

 作業にてこずってとりのこされる学生がいたりもする.

 後半グループも順調に作業を終えたようだった.ただ,今学期はなぜかけが人があいついでいた.

2012年7月20日:岩石学実習(3:岩石薄片試料の作成,人間社会3号館地学学生実験室)

 今回も人間社会学域の地学実験室での実施.前半と後半の2つのグループに分かれて酒寄さんの指導のもとに,これまでの2回で作成した岩石薄片試料を鏡下観察した.画像は昨年度のもの.


 これで今学期の地学実験のすべての予定が無事に終了した.実習後に総合教育棟の実験室に集合し,成績判定会とちょっとした茶話会で終了.

  • Camera: Pentax Optio W90 and Optio WG-1 GPS
  • Lens: SMC Pentax Zoom 5-25mm f.3.5-5.5