地学実験の記録
2016年度前期(その2:5月6日〜7月1日)

2016年5月6日:地形図学実習1(地学学生実験室)

 3回目の野外実習を予定していたが,わずかながらも小雨が降る天気だったため学生実験室内での地形図学実習に予定を変更した.


 例年どおりの等高線から地形を読み取り,それを3次元の立体として描く実習だ.基本編の2枚のみを学生たちにはやってもらった.

 雨が本格的に降ってきそうで降ってこないという微妙な天候がつづく.

 予定よりもはやめに切り上げて今日の実習が終了した.

2016年5月13日:野外調査実習3(金沢市大桑町)

 朝方は涼しかったが昼過ぎには汗ばむほどの陽気になった.予定どおり3回目の野外調査実習を大桑町を流れる犀川の河原で実施した.角間キャンパスから公用車で現地へ移動し,化石の採集方法について簡単に説明した上で最終作業にとりかかってもらった.


 ふたりの学生たちは思い思いの場所で化石の採集を開始した.

 洗い出された貝化石が水際のあちこちに露出していた.

 露頭の表面では生痕化石もきれいに観察することができる.

 犀川の水も澄んでいた.

 学生たちはきれいな貝化石をつぎつぎに掘りあげていた.ホタテガイが多いようだ.

 初夏のような天候のもとで作業を続けていく.

 上流側のようすを見にいった.

 崩落した河岸の浸食がさらに進んでいた.

 下流側では学生たちが作業を続けていた.

 午後3時すぎに現地作業を終了し角間キャンパスの学生実験室へ引き返した.実験室で化石を乾燥させる準備を終えて今日の実験が終了した.

2016年5月20日:岩石学実習1(人間社会3号館地学学生実験室)

 今日から学校教育学類の酒寄さんの担当での岩石学実習.薄片観察用試料の作成と顕微鏡での観察.初回の今日は薄片試料の片面の研磨.


 学生たちを午後1時に人間社会にある学生実験室へ案内した.

2016年5月27日:岩石学実習2(人間社会3号館地学学生実験室) ※能登半島出張中

 酒寄さん担当の岩石学実習の2回目.薄片観察用岩石試料の仕上げ作業.


2016年6月4日:岩石学実習3(人間社会3号館地学学生実験室) ※カンボジア出張中

 酒寄さん担当の岩石学実習の最終回.薄片観察用試料の鏡下観察実習.


2016年6月10日:土質力学実習1(角間キャンパス)

 今日からの2回は環境デザイン学類の高原さんの担当による土質力学実習になる.初回の今日は地盤の変状による構造物の変形について.しかしながら出席者は1名のみだった.究極の少人数教育ということになる.まずは実験室で角間キャンパスの位置や地形についての解説.


 ひきつづいて角間キャンパスを歩きながらの地盤や構造物の変形の観察と解説.先に現場へ向かったグループをあとからおいかけた.

 角間キャンパスは初夏らしい緑におおわれていた.

 北地区と中地区とをむすぶ連絡橋から地下通路へはいった.その先にグループを発見した.中福利施設のあたりになる.

 ここでは壁面の上部が手前側に傾斜しているのが観察される.

 地下通路を北地区方向へひきかえした.

 連絡橋を北地区へと歩く.

 北地区との接続部あたりの天井がおおきく変形していた.

 そのあたりでは階段の段差にちがいが生じてもいた.手すりもひずんでいる.

 その上へあがるとここでも手すりにおおきなひずみがあるのが確認された.

 角間中央のバス停へ階段をくだっていく.

 広々とした階段の中央部が変形していた.横から見ると凹凸があるのがはっきりとわかる.

 変形した部分はなぜか白っぽくなっている.補修のあとだろうか.

 実習をここまで見学させてもらい,5限の用意があるためひとあし先に実験室に戻った.

 午後4時すぎに実験終了.

2016年6月17日:休講 ※カンボジア出張中  


2016年6月24日:土質力学実習2(地学学生実験室)※カンボジア出張中

  共同担当者の高原さんによる土質力学実習の2回目.


 

2016年7月1日:休講 ※能登実習  


  • Camera: Pentax Optio WPi Ricoh WG-5 GPS and Pentax K-5II
  • Lens: SMC Pentax 6.3-18.9mm f.3.3-4.0, SMC Pentax 4.5-18mm f.2.0-4.9 and HD Pentax-DA 21mm f.3.2 AL Limited