地学実験の記録
2023年度第3クォーター(その2:10月19日〜10月25日)

2023年10月19日:地質調査実習の下見(金沢市大桑町の犀川)

 明日の地学実験の実習地となる金沢市大桑町の犀川をみにいった.初夏のような陽気だった.


 犀川の水はほどほどに低くて野外調査実習にはいい露頭条件だった.

 貝化石もあちこちにみえている.

 白い貝化石層もちゃんとみつかる.

 犀川にかかる大桑貝殻橋からみても水位が低いのがよくわかった.

 河床露頭はところどころが礫層で被われているが観察に困るほどではない.

 端の下流側の露頭はかなりの部分が植生におおわれていた.

 ここまでを確認して現場を離れた.

2023年10月20日:地質調査実習2(金沢市大桑)

 朝方は風は強かったものの天気はよかった.しかし,正午過ぎから強い風とともに激しい雨が降りはじめた.


 午後1時から地学学生実験室で今日の実習内容について説明をはじめたが,この時間になるともう豪雨といってもいい降りだった.それでも,大学のバスの予約がとれていたので,現地で地形の観察だけでも行うつもりで学生たちともどもバスに乗って実習地へ向かった.

 雨は簡単にはやみそうになかった.対向車がライトをつけるほど暗くもあった.

 山側環状道路をとおり涌波の台地にあがる.

 涌波の台地から大桑にある簡易グラウンドへおりる.

 大桑貝殻橋のあたりで学生たちともどもバスを降りた.

 犀川の水位こそあがってはいなかったが,激しい雨が傘をたたくため説明の声が聞こえないほどの雨の勢いだった.

 10分ほど現地に滞在したのちにバスへ引き返した.

 駐車場で待っていてくれたバスに乗り込んで角間キャンパスへ.

 やってきた道路をただただ引き返す.

 雨がやむ気配はまったくない.

 午後2時に角間キャンパスの総合教育講義棟にもどった.

 その後は地学の学生実験室で地形図学実習を行った.

2023年10月25日:地質調査実習の下見(金沢市大桑町の犀川)

 朝からの晴天ながらも午後から雷雨との予報がでていたが,雨が降り出すまでに野外実習をすませられればと考えながら大学のバスに乗った.


 県道井波線や山側環状道路沿いの紅葉は先週よりもさらに進んでいた.

 涌波の台地から犀川にある大桑簡易野球場へバスは下っていく.

 簡易グラウンドの駐車場で学生たちに今日の実習内容をあらためて伝え,それから犀川河岸の実習地へ向かった.

 犀川の水位は先週同様にほどほどに低かった.河岸には地層がよくみえていた.下部更新統大桑層の細粒砂岩がここには露出する.

 貝化石の採集方法や注意点などをここで学生たちにあらためて伝えてから化石採集の実習に取りかかってもらった.

 学生たちは河原のあちこちで思い思いに採集を開始した.

 露頭表面の貝化石こそ風化で白く傷んでいるが露頭状況はよかった.

 このあたりでも最近は熊の出没があいついでいるため,新しく購入したラジオを今回から持参した.

 貝化石の採集をつづける学生たち.

 化石がつぎつぎと掘りあげられていた.

 しかし,破片ばかりのようだった.

 ハンマーで注意深く掘りすすめても途中でこわれてしまったり・・・.

 今日のおさらい画像を撮っておくためここでドローンをあげた.

 化石採集を行っている河原の露頭をまうえから.

 前回と今回の露頭の位置関係がわかる写真も撮っておく.

 露頭の上空からみた犀川の下流側.

 ドローンを上流側に飛ばした.

 犀川層と大桑層との不整合面のあたりの写真を撮っておく.

 上流側から下流側をみた写真も撮っておく.

 ドローンを化石採集の実習地に戻す.

 そして,回収.

 化石採集をつづける学生たち.

 きれいなホタテガイの化石が採れていた.

 貝化石の密集層はあるがここには破片しかない.

 採集した貝化石をていねいにつつんで現場をあとにした.

 駐車場で待っていてくれた大学のバスに乗り込んで角間キャンパスへ.

 大桑簡易野球場の樹木がきれいに紅葉している.

 犀川大通りから山側環状道路へ.

 県道井波線を角間キャンパスへ.

 角間キャンパス北地区の総合教育棟に到着.

 地学の学生実験室で貝化石を乾燥させる準備をやって今日の授業終了.

  • Camera: Pentax WG-3 GPS Purple, Pentax WG-3 GPS Green and Pentax WG-3 Orange, and DJI Mavic Mini
  • Lens: Pentax Zoom Lens 4.5-18mm, f.2.0-4.9